ドッペルゲンガーとはある対象となる人間の姿かたちそのままで現れ、それが現れると対象の人間が近いうちに死に至るなどといった逸話がひっついた妖怪のような、幽霊なようなそんなものである。

 起きた時点で、11時。 2時間目の授業は10時45分からなので起きた時点で2時間目の授業は始まっていたわけなのだが、大学へ着くと2時間目の授業の冒頭にて自分が目撃されているとのこと。
 当然その時間は寝ていたわけだから大学に自分が存在するはずもなく、見間違えであるのが普通なのだが、普段それなりに親しくしている人間がそう証言していたので、単純に片付けずにドッペルゲンガー現象だとしてもてはやしていた。
 しかし、これで仮に本当だとすれば数日中に自分はこの世を去るのだが、それはそれで死んだら笑ってくれぐらいの話である。

 それ以外に大学ではとりたてて面白いこともなく、いつぞや気になっている子が研究室の先生に教えたメールアドレスが誤っていたことがなぜか自分の所属している部屋に連絡が来て、伝えるなどという謎の任務が発生するも、当人には会えなかったのでその子に近しい人間に伝えて終わりとした。 なんとなく残念な気がしなくも無いが、長期に持ち越しても彼女自身が迷惑するだけなのでそんなことはしなかった。

 就職ガイダンスなるものもあったが、結局のところ予定調和の感が強く、授業と同様にしてやはり面白いものではなかった。

ドッペルゲンガー現象発生

 今日完成予定であったPHPのシステムは作業を終了することができず、結局現時点において完成度は30〜40%程度に留まる。 更に作業を午前5時から再開のつもりが起きれば11時。 大学へは3時間目からもともと行こうとしていたので問題はないのだが、そのまま大学へ向かう以外の選択肢が全くなくなってしまった。

 今日の授業事態はこのような感じでどれを取り上げてみても自分自身にとっては魅力を感じる授業がないため、授業の履修自体を全て行わない可能性もある。
 そうすると1週間のうちに授業のない日が週5日のうち3日とかになってしまい、とても寂しい気もするが、自分自身で図書館なり研究室、自宅なりに引きこもって専門書を読み解く方が自分のためになるようにも思うので非常に迷うところである。 来週中には履修をハッキリと決める必要があるだけに選択の時間はまだ多かれど、さりとてのんびりもできずといったところだと思う。

 尚、大学から帰るおりにも会話の節々に自分が暇であるということを友人達相手に話したてるも、少し離れて見れば友人のことをあまり考えない発言であり、自分は取らなくてよいのかもしれないが相手はその限りではないし、自慢しているように取ることが容易な言動をしているようでもあったし相手に対しての配慮に欠け反省するところが多いと共に、非常に申し訳ないと思い後で後悔した。

 大学から帰ってきて、寝不足がたたっていたのですぐに眠ってしまい、今日は授業以外にとりたてて何も無いまま終わりを迎えてしまった。

 外部から来た講師の方、本日2本目の授業であるが講師の方はNTTの技術者であるだけにテレゴングの開発に携わるなど、開発してきた履歴を見るにおいては優秀な方だとお見受けした。
 しかし、やはり期待していた内容とは聊かズレ、2進数変換や16進数変換などに話が初回ということもあって終始され、既知であったために非常に退屈した。
 もっとOSにおいてはジョブ管理や割り込みなどの部分に話が先々展開されるのかと思ったもののそうでも無さそうなので残念な限りである。
 先生自身は悪い感じはないので履修してもよいかと思うものの、たまに来て話す程度で十分なようにも思う。

 もともと、非常に粘着質というか陰険というのが良いのか個人的には大変問題の多い先生が担当の授業なので最初からあまり期待せずに臨む。
 これに関しては案の定の展開で、妙に話が刺々しく、特に「How to ができるひとは目立つから」や、「How to ができるひとは本質の部分を理解せずに利用しているので、技術転換についていくことができない」etc
 前回のこの教授の演習の折に某友人と噛み付きたいだけ噛み付き、やりたいようにやったことをまだ根に持っているのか、こちらの人間を槍玉に挙げているような言動に取ることができる。
 これに対して元より研究室の出の先生であるため、バイアスがかかることは仕方が無いにせよ、「How to」だけならば取り残されやすいのは事実であってそれに対して言うつもりも無いが、結局のところ「How to」の部分と基礎理論の部分を併せ持つから意味があるということに対して、教授自身が言及するも、この言動を受けた後では信憑性に欠ける。
 更に「How to」はがんばれば皆どうにかできますとはいうものの、教授自身が主張する物事の本質という部分においては頑張ってもダメなものはダメであるということをいいたいのか、そのくせ頑張れば理解することができると、ある命題とその命題の否定系の積集合を提示され、ブール代数の論理的に無理が見え隠れしてこれまた閉口する。
 ついでにいうなれば、その教授の主張する原理といった部分もネットワークにおいてはプロトコルの挙動の類からDNSなどの仕組みの部分であって、DNSにおいてBINDの使い方といった具体的実装に話が行かないだけで結局教授自身の先に否定した「How to」の部分に括られてしまっていることに気が付いていないのか非常に結果をみると、空集合な論理展開が目立った。
 「How to」でないネットワークはグラフ理論や分散制御、トポロジーに関する理論の周りを用いてアルゴリズムを考察するなど極めて数学的な部分に位置づいていると自分個人は思うだけにこれは極めて残念なことである。

 2限目を授業終了ギリギリまでひっぱられ12時15分近くに終了するも、今日は事前に自分の研究室の先生から外書購読の日取りを決めるから研究室に12時30分までに来るようにと仰せつかっていたので、昼食をとらずに研究室へと向かう。
 開始早々自分は自分の入ることのできない日を先生に伝え待ちの体勢を取り、他の同研究室生の出方を見る。
 しかし、主張が弱いのは兼ねてからであったため、先生の都合も丁度よかったため、殆ど一方的に自分の意向が通る形と相成って終了し、火曜日の2限目となった。
 このような振る舞いをとることについて、自分自身反省するところも多いし、後悔もよくするのだが、変な時間に設定されてしまうと自分のその日の活動を大きく制限されることとなる可能性があるだけに譲るという気持ちは湧かなかった。 これについて、反感をもたれても仕方が無いが、そういうことである。

 1限目に辟易とした後で、2限目は品質管理システムである。 某上司からこの先生は天才だからと言われ、多大なる期待を胸に最前列センターに位置を取って受講をスタートする。
 しかし、これが大変よろしくなかったのはいつもの通りか、無理やり笑いをとろうというのか分からなくは無いが、それはそれで聞き流してしまいたいような冗談の類を非常に高い頻度で言われ、もともと先の上司に付随して忠告はされており、覚悟はしていたものの流石に頻度が高くてこれまた閉口した。
 更に授業の内容においては然程ひどいとも個人的には思わぬものの、授業として考えた場合にはその頻発される冗談が大きな原因となるのだが、主軸がゆらいでしまっていて、残念ながら非常に吸収率の悪い講義と言わざるを得ない状況にあり、どちらに転んでも苦笑しか出ない授業となりそうな気がする。